自動車のリコールとは

 時折テレビのニュース等で耳にする事が有るかと思います。「○○○(部品メーカーや部品メーカーの名前)製の△△△(部品な製品等)を搭載した□□□(自動車メーカーの名前)の車両について100万台余りのリコールが国土交通省に届け出されました。」あらましはこんな感じです。

 日本メーカーの車はとても優秀です。完成度は高く壊れにくいと定評があります。それだけにちょっとした欠陥でも目立って感じます。新たな技術が次々と生まれ、そして車に採用されていく。その中の一部に不具合が発生するのは、「モノづくり」には切っても切れない関係性にあるとも言えます。

 しかし、自動車には技術基準(保安基準)が道路運送車両法によって定められていますので、この不具合が自動車の安全確保を脅かすものであったり、環境に負荷を与えるものである場合、そしてそれらが同一型式の一定の範囲内の自動車であった場合に、リコールが発表されます。タカタ製のエアバッグの大規模リコールの事を覚えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 リコールが一体どのような場合に発表されるのか、リコールが発表されたらどうすればいいのか等、今回はリコールについてお話したいと思います。

●そもそもリコールって何?

 自動車のリコールとは「設計・製造過程に問題があった為、自動車メーカーが自らの判断によって、国土交通省に届出をして、回収・修理を行い、事故や故障を未然に防ぐ為の制度」と定義されています。

 それでは、どのような過程で不具合などが発覚し、リコールの実施となるのでしょうか?

国土交通省「リコール制度の概要について」より引用

◇メーカーはどうやってリコールに至る不具合を把握するのか?

①メーカー内部で独自に発見される

 データの数値等から疑わしく思い、検証の結果リコールになるパターン。新型車の発売初日に発表されるリコール等もあります。

②自動車ユーザーからの不具合情報の提供

 次に、実際に自動車を利用しているユーザーからの不具合情報に関するデータの蓄積による発覚です。国土交通省では「自動車の不具合情報ホットライン」を設けている事もあって、①より②の方がメインになります。特定の部品に関する故障報告が上がってくる様になると、メーカーも本腰を入れて調査を始めます。その結果、問題が確認されればリコールとなるのですが、ここで思い出して欲しいのが、リコールの定義についてです。

「自動車メーカーが自らの判断によって」この一文が何を物語っているのか。つまり、不具合等は把握していても、メーカーがやる気が無ければリコールの届出を行わない事もあり得ます。

 実際に、我々整備業者の間で「この自動車の○○よく壊れるねぇ等と情報が行き交う事もあるのにリコールにならなかったり、逆に同問題が10年位経ってからリコール発表される事もあります。この場合は、リコール発表になる前に有償で修理した分の費用は、メーカー負担にして貰える場合が多いので、作業を実施した整備工場やメーカーへ相談しましょう。

 国土交通省では、自動車ユーザーからの情報や自動車メーカーから届け出があったリコール情報等、自動車の不具合に関する情報をデータベース化しています。誰でも閲覧出来ますし、車名や型式、被害状況等絞り込んで検索する事も可能です。

国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」より

◇リコールとその他の対応

 メーカーが、実際の症状等を確認して何らかの不具合がある場合は、メーカーが対応に乗り出しますが、これが全て必ずリコールになるとは限りません。

 メーカーの対応にもいくつかの選択肢があります。まずは不具合箇所についての保証延長、その次にサ―ビスキャンペーン、改善対策と来て最後にリコールがあります。前者の方が軽微な不具合で、後者になる程重大な事故等に繋がる可能性のある不具合になります。

①保証延長

 ユーザーが不便を感じたり不快な思いをする可能性はあるものの、放置してもとりあえずは問題は無いと判断された不具合の場合に適用される事が多い。

②サービスキャンペーン

 保証延長と似た内容になりますが、不具合の発生する頻度がより高い場合は、サービスキャンペーンとして部品の交換等で対応します。

 サービスキャンペーンと言っても、該当車種全台改善に対応する場合から、該当車種でも不具合が出た自動車のみに対応する場合等、対応の方法は分かれます。

③改善対策

 保安基準には抵触しないが、不具合が発生した場合に安全の確保等上、見過ごす事に問題のある不具合に対してメーカーが自主的に行う対応です。

④リコール

 発生する不具合が原因で、保安基準に適合しなかったり、適合しなくなる恐れがある場合に実施されます。放置すると、重大な事故等に繋がる恐れがある為、速やかに対応する必要があります。

 リコールや改善対策については、メーカーが無償で修理・改修等を行いますが、サービスキャンペーンの場合は、無償で改修してくれるものから、点検は無償で行うが不具合が確認された場合は有償交換になるものまで対応も様々です。この辺りはメーカーと不具合の内容によって対応が諸種分かれます。

◇リコール等の確認方法

 自分の自動車に対してリコール等が発表されたかどうか確認をしたい場合は、どうすればいいのでしょうか?

 リコール等が発表されると、メーカーからユーザーへ封書等でお知らせが届く様になっています。車検証に記載された(登録された)住所と実際の住所(現住所)が違う場合には、このお知らせが届かない事もあります。この様な場合は、各メーカーのHP等からリコール情報の検索が出来ます。自動車の車体番号を入力することによって、リコールに該当するのかどうかの確認が出来る様になっています。

 サービスキャンペーンや保証延長等の場合は、実はこっそり発表されている事も多いので、修理した箇所がこれらに該当している場合もあります。

◇近年のリコールが大規模化しやすい背景

 近年の自動車は、コスト削減等により、メーカー内の複数車種で共通部品を使用する事が多くあります。
その為、一度リコールになるとその部品を使用している全車種が対象となり、リコール台数が大規模化しやすい傾向にあります。

●自分の車がリコールに該当していた場合

 皆さんの愛車がリコールに該当していた場合は、リコールの改修を受ける必要があります。まず、最寄りのディーラーや販売店等に連絡して相談しましょう。私共の様な整備工場でもリコールの対応は可能ですのでお気軽にご相談下さい。

 リコールの内容によっては、すぐに対応出来る場合と、準備(部品等)が整ってからでないと対応出来ない場合があります。大規模なリコールになると混む合う事も考えられますので、早目に相談される、または予約を入れましょう。

 ディーラー等で、コーヒーでも飲んで待っている間に出来る内容であれば良いのですが、時間がかかる改修作業もあります。車を使用する予定がある場合は、当日代車の用意が可能か確認するのが良いでしょう。

◇リコールは放置してもいいの?車検には通るの?

 リコールが発表された車種については、基本的にはリコールの期限はありません。リコール対象車の全ての改修が終了した時点で、リコールは完了となります。

 重大なリコールの場合は、皆さんも不安になるのですぐに対処されると思いますが、走行に関係無い様な軽微なリコールの場合、面倒な気持ちもあってどうしても後回しになる事もあるかと思います。放置する事自体に問題は無くても、リコールを放置の責任は車の所有者が負う事になりますので、万が一リコール箇所が原因で事故等が起こった場合は賠償責任を負わなければならなくなります。

 他にも、リコール改修を放置した事が原因で周辺機器や周辺部品が故障した場合、その部位に関しては自分で修理負担しなければいけません。

 リコール箇所が「車検検査該当項目」に該当する場合や、保安基準に関係する場合は、車検に通らない可能性があります。「車検のタイミングで」と思っていたら手数料や時間が余計にかかる事もおありますので気を付けましょう。

◇リコール時の付随作業

 リコールを実施する時に、ついでにこれもやって欲しいなぁと思う事もあるかも知れません。リコールの内容によっては、付随作業は断られる場合もありますが、リコール作業の過程で分解等をする部分の部品等については、部品代のみで交換をして貰える場合もあります。時と場合によって対応が異なりますので、お車の事で気になる事が有る場合はダメ元と思って一度事前に相談されてみては如何でしょうか。

●過去のリコールやサービスキャンペーンなど

 リコールと一口に言っても、重大な物から軽微な物まで様々あります。どのようなリコールやサービスキャンペーンがあったのかを、簡単に紹介したいと思います。

◇スバル バルブスプリングのリコール

 比較的大きなリコールになります。BRZ等に搭載される水平対向エンジンにおいて、バルブスプリングの設計上の強度不足によってバルブスプリングが破損する恐れがある為、該当車についてはバルブスプリングの交換が行われました。

 86・BRZユーザーで、特にスポーツ走行に使用している人達の間では、リコール発表前からバルブスプリングの破損は有名でしたが、発表された時にやはり・・・と言った感じでしたね。何をどう間違えたらスプリングの設計強度が不足するんだ?と当時思ったものです。

 エンジンを降ろしての作業になる上に作業台数がかなり多かった為、専用の拠点が全国に複数個所設けられ、拠点に集めての作業となりました。作業自体にも時間が掛かる上、拠点への搬送なども関係し、1台当たりのリコール作業完了までに時間が掛かり、結果的に予約してもリコールに預けられるまで2ヶ月を要する等、時間もかなりのものになってしまいました。

◇マツダ スカイアクティブD関連リコール

 2017年頃より、スカイアクティブD(ディーゼル)エンジンに関するリコールが度々発表されてきました。最近ではバルブスプリングの荷重設定不足・排気圧センサのプログラムの不具合・吸気シャッタバルブが煤で固着する恐れの3点が発表されています。

 該当車種は、CX-5・アテンザ・アクセラ等になりますが、煤がめちゃくちゃ溜まりやすくDPFだけでなく、インテークマニホールド迄大変な事になるのはこちらも有名でした。ユーザーが出来る対策としては、アクセルちょい開けをあまり使用しない、定期的に全開で回す、を心がけると言った所でしょうか。

◇トヨタ パールホワイト車の塗装剥げ

 リコールとは少し違うのですが、平成20(2008)年頃からトヨタのパールホワイト車において、塗装がそれはそれは綺麗にベローンと剥げる不具合が報告されていました。これに対して、平成31(2019)年にトヨタが保証期間の延長を発表しました。

 対象車は、通常新車登録から3年迄の所が10年迄延長されています。但し2020年12月末までは10年超えの場合でも対応してくれる様です。

 本当にギャグの様に剥がれて、困っているお客様を見て来たので、対応になって良かったと当時心から思いました。

◇スズキ ハンドルロック不良

 こちらも2008(平成20)年頃のスズキ車において、ハンドルロックのスクリューシャフトの形成不良によって破損が生じ、ハンドルロックが解除出来なくなるという内容です。始動不能になるリコールと、同様にハンドルロックの基盤が損傷してハンドルロックが解除出来なくなり、始動不能になる対象車に対するサービスキャンペーンが発表されました。

 リコールについては問答無用で全車交換となりますが、サービスキャンペーンに関しては、点検の結果不具合が認められれば交換となっていた点が厄介なポイントでした。

 点検で症状が出れば良いのですが、大抵はいきなり全開で故障して、二度と解除不能に陥るパターンが多く、出先等で突然始動不能になったお客様の救援に何度も出動しました。

 整備士としてはわかっているので、予め交換しておきたいと思うのですが、発生対応になる為そうもいかず、河原の細い砂利道のドン着きで現地交換した事もありました。(遠い目)

◇ホンダ 3代目フィットDCTリコール

 それまで、モーターのみの走行が出来なかったホンダのハイブリッド車において、満を持して登場した新型のハイブリッド搭載モデルのフィットだったのですが、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)廻りのリコールを連発した事がありました。

 当初は、プログラムの不具合によってギアが噛み合わずに発進出来なくなるというものでした。基本的にシステム上と設計上の不具合が多く、結局この型のフィットは約5回リコール発表しました。

◇スバル センターピラーに亀裂の恐れ

  インプレッサ等の車種で、センターピラーのリインフォームの製造が不適切で亀裂が生じている部材が使用された可能性がある為に発表されたリコールです。

 対象台数が28台と極端に少なかった上に、点検の結果不具合が認められた場合は「車両交換」での対応という、インパクトのあるリコールでした。改修じゃなくて車両交換て・・・。

◇スズキ パレット色々

 色々ってなんだよって突っ込みが飛んできそうですが、色々なんです。この自動車だけで、リコールとサービスキャンペーン合わせて12件ほど出てるんですね。リコールのバーゲンセールです!

 対応済みや点検済みになると、ステッカーを貼付していくのですが、多すぎてステッカー貼るところ無くなって来るんですよね。もうこれでもかって位ステッカーだらけの状態を見て、「どうよこれ」と当時はよく思ったものです。

●大規模リコール

 特に規模が大きい重大リコールを紹介します。

◇タカタ製エアバッグリコール

 世界中で大きな問題となったタカタ製エアバッグのリコール問題です。日本でも、2018年5月以降、このリコール改修を行っていないと車検に通らなくなっています。

 事の発端は2004年迄遡ります。アメリカで事故時にホンダ車のエアバッグの不具合が確認された所から始まります。2007年にアメリカ国内で同様の不具合が複数発生し、2008年にホンダがアメリカでリコールの届出を行います。翌2009年アメリカでこのエアバッグが原因による初の死亡事故が発生し、日本国内でもホンダからリコールが発表されました。2010年以降ホンダに追従する形で各自動車メーカーもタカタ製エアバッグのリコールを発表します。

 同エアバッグが世界シェア3位ということも有り、最終的には全世界で約1億2000万台がリコールの対象となりました。インフレーターと呼ばれるエアバッグ装置の異常破裂によって、金属片などが飛散して死亡事故等に繋がりました。自動車解体業者のエアバッグ処理現場においても異常破裂による設備の破損等が起こりました。

 安全装置の不具合で死亡事故が起きるという、何とも本末転倒なリコールなのですが、自動車業界において、最大規模のリコールとなってしまいました。

◇完成検査不備

 2017年に大きな問題となった完成検査不備のリコールです。本来はどこのメーカーでも、社内の所定の研修を終えた者が完成検査に従事するのですが、それ以外の者による完成検査が実施されていたとして大きな問題になりました。

 日産とスバルにおいて、必要な資格を有していない者によって不適切に完成検査が行われていたとして、リコールに、2019年にはスズキも同様のリコールを発表し、業界全体で完成検査不備のリコールが規模の大きなものとなりました。

 完成検査は、車検と同等の内容で、出来上がった新車が保安基準に適合している事を確認する検査となります。場合によっては自動車の安全を根幹から揺るがす事態となったかも知れません。

 人手不足が原因なのか、労働環境が原因なのか、複数社に亘って発生している点から見ても、完成検査を軽んじている部分があったのではないかと思われます。完成検査不備のリコールでは、24か月点検及び完成検査(車検)が行われますので、丁度車検時期に該当したユーザーは車検代分丸々得をする事になります。

◇トヨタの大規模リコール

 アメリカで、アクセルペダルの戻りが悪いとのユーザーからの報告を発端とした、大規模リコール問題です。意図せぬ急加速によって事故などが発生し、アメリカ議会の公聴会に当時のトヨタ自動車社長の豊田氏が呼ばれ、連日大きな話題となりました。

 当初、アクセルペダルがフロアマットに引っ掛かり戻りにくくなると言ったリコールを発表し、フロアマットの改修が行われましたが、後にアクセルペダルも構造的に引っ掛かり難くする為の改修が行われました。

●リコール隠し問題

 過去、様々なメーカーによってリコール隠しが行われてきました。重大な内容については公になりリコールとなっているものもありますし、現代の様な情報社会であればネット等を介して明るみになる事もあります。

 しかし、一昔前はインターネット等も発達しておらず、公にはならないリコール隠しも存在します。リコール隠しとしては「三菱リコール隠し」が有名になり、映画化もされました。

 大型トラックのハブの構造的欠陥によって、走行中にハブが破断してタイヤが脱落する恐れのあるという内容でした。実際に50件近く同様の事例が発生したにも関わらず、当初はユーザーや整備工場の整備不良として頑なに認めませんでした。リコール隠しを行ったことによって、結果的に痛ましい死亡事故に繋がってしまった非常に残念な事件です。

◇ヤミ改修

 欠陥がある事を把握していながら、リコールに発展するのを避ける為、点検や車検でディーラー等に入庫した際に、ユーザーに周知せずに密かに当該部分の改修を行ったりする事を、ヤミ改修と言います。これもリコール隠しの1種です。

◇なぜリコール隠しが起こるのか?

 さて、なぜリコール隠しが起こるのでしょうか。一度リコールに発展してしまうと、その対応に莫大な費用と労力が掛かります。また、リコールの内容によっては、企業の社会的信頼や経営にも影響が出てくるでしょう。その為、リコールを隠すと言った行為に及んでしまうのかも知れません。

 しかし、リコール隠しを行って、後になって発覚した時の方が企業へのダメージは大きなものになりますし、時には致命傷になる事もあります。その不具合が原因で事故等が発生した場合は大きな社会的制裁を受ける事になります。他にも逮捕者が出してしまう、両罰規定によって罰金を科される等企業のダメージは小さなもので済むはずがありません。

●リコール対応の問題点

 リコールになる場合は、メーカーの責任によるもので、ユーザーに責任はありません。あくまでも、不具合箇所の改修をさせて下さいとお願いした上でリコールをさせて頂くのが本来です。にもかかわらず、現実ではそうではない対応をされる場合があります。リコール作業を行うのは、メーカーではなくディーラーや販売店等になりますので、自分達は関係ないのにと言った意識があるのかも知れません。

 リコールの対応で不快な思いをしたと怒ってらっしゃるユーザーさんをネット等でよく見掛けますし、実際に私も自分の自動車のリコールで、ん????となった事があります。残念な事に、リコールの改修作業も、リコール改修済みのステッカーを貼っただけのステッカーチューンを行っているような所も、極一部ですがある様です。だからこそ、「整備士ですよー」って明かした上で、プライベートでリコールに持って行ったにも関わらず、ステッカーチューンされて酷く驚いた経験もあります。

 リコールひとつ取っても、信頼の出来る販売店や整備工場へ依頼する事を私はおすすめします。

国土交通省「日本の自動車リコール制度」より

リコールが必要であるにもかかわらず、適正にリコールが実施されない場合には、国土交通大臣は、自動車メーカー等に対して必要な改善措置を講ずることを勧告することができます。
もし、自動車メーカー等がこの勧告に従わない場合にはその旨が公表され、それでもなお正当な理由なく勧告に係る措置をとらない場合には、リコールの命令を行うことができます。

●まとめ

 リコール制度は、昭和44(1969)年にスタートしました。モータリゼーション初期の頃で、欠陥車が社会問題として大きくクローズアップされた時代でした。そんな中、公表する事が回収には効果的であると判断され制度化されました。それから現在に至る迄、規定の追加や改正を重ねてきました。自動車メーカーん責任を明確にしたり、罰則の強化が図られています。

 とは言え、自分の愛車にリコールが発表されたら不安になるのは当然です。まずはディーラー等に連絡を入れて予約を取るようにしましょう。軽微なリコールでも出来るだけ早くに改修を受ける事をお勧め致します。

 リコール制度は、ユーザーの声(不具合情報)が活かされる制度ですし、安全を守る為の大切な制度です。自動車のリコールはメーカーが自主的に実施するのが基本ですが、進展が無い場合は国土交通省が必要な改善措置を講ずる様に勧告します。

 ただ、自動車の不具合で被害を受けるのはユーザーです。実際に危険な目に遭うかもしれませんし、リコール作業の為にディーラー等に車を持ち込む為に時間を割かれるのもユーザーです。それでも、リコール通知を確実に受け取れる様に、ユーザーも使用者や所有者、住所が変更になった時、結婚や引っ越し時等、自動車登録情報の変更や移転手続きを確実に行っておきましょう。

 過去のリコールを放置したままにしている、通知を受け取った気がする、結婚や引っ越しのタイミングで変更しなければいけない事をやっていない、車自体に違和感がある、または何らかのトラブルや気掛かりな事が有る等、心配事がございましたら、お気軽に弊社にお問い合わせ下さい。